初秋の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。新型コロナウイルス感染再拡大が続いている状況のため、第51回部会もオンラインにて開催したく存じます。
今回は、中小企業部会と人事労務部会による統一論題を実施するとともに、園田氏にSDGsに関連するご報告を頂きます。
下記プログラムと参加方法をご確認くださいまして、何かご不明な点等ございましたら、事務局までメールにてご連絡ください。多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2021年10月2日(土) 11:00~17:30(10:50から入室可能)
会場:Zoomによるオンラインでの開催(明治大学内では行いません)
参加費:無料
【報告会プログラム】
10:50~ 入室可能
11:00~11:10 新会長挨拶
11:10~12:10
報告者:園田陽一氏(明治大学大学院/株式会社地域環境計画)
テーマ:「日本における生物多様性保全活動を推進する上での政策と運用における課題~EU Life programmeを参考に~」
要旨:EUでは協調融資をもとに、NGOや地方自治体、企業が取り組む環境保全活動を推進してきた。これらの取組は、EUの生息地指令に基づくトップダウンの政策に基づいた取組である。わが国では、陸域の生態系を保全するための政策として、環境省の管轄において様々な法律が制定され、各省庁が主務省令を定めて取り組んできた。EUのLife Programmeの中で取り組まれてきた生物多様性活動に焦点を当て、これらの取組と日本の生物多様性活動の政策、経済インセンティブ、協働連携について国際比較を行い、我が国における取組の在り方を示すとともに、将来的に中小企業を含めた SDGsの取組へと昇華するための指針を示すことを目的とした。
結果として、日本における生物多様性保全活動はヨーロッパのような政策によるトップダウンではなく、NPOや企業を含めた保全活動主体によるCSRのためのボトムアップ型活動であることから、経済的なインセンティブや協働連携が大きな障壁となっている。そのため、日本においても政策的なトップダウンにより活動を推進し、財政支援や税制措置などとともに、持続可能な地域経済を活性化するための地域連携などの重要性が示された。
12:10~13:10 昼食休憩
(13:00~ 再入場可能)
13:10~15:30
統一論題①「SDGsと中小企業」(中小企業部会)
部会長挨拶:林幸治氏(大阪商業大学)
報告者:野村佐智代氏(創価大学)
テーマ:「なぜ中小企業がSDGsを取り上げるのか」
概要:長引くコロナ禍の影響により、多くの中小企業が経営不安を抱えています。混とんとした経営環境の中、中小企業がSDGsに取り組むことの意義は何か、またSDGsをどう活用していけばよいのかといった視点でお話します。
報告者:鳥居陽介氏(明治大学)
テーマ:「ESG投資から見た中小企業のSDGs戦略」
概要:ESG投資とは、投資先決定の際、環境・社会・ガバナンスに関する取り組みを企業の持続的成長を促す要素として評価する投資手法のことであるが、投資の際に社会問題や環境問題等を考慮する考え方は、古くは1920年代のアメリカにおけるSRIにもみられる。本報告では、このような考え方の歴史的変遷を確認するとともに、これらが大企業だけでなく中小企業にどのような影響を与えるのかを検討したい。
報告者:古山徹氏(嘉悦大学)
テーマ「SDGsとCSV―企業の社会貢献について考える―」
概要:SDGsには似たような意味を持つ言葉がたくさんある。CSR、ESG、CSV、TBL、そして最近はパーパス経営,グレート・リセットといった言葉も出てきており、非常にたくさんの同じような意味を持つ言葉が使われている。その分、SDGsに対する注目度が高まってきたということもできよう。
今回の報告では、まず、このようなSDGsを含めた類語群がそれぞれどのような意味をもつ言葉なのかを整理する。これらの言葉がそれぞれどのような意味の言葉であるのかを改めて確認し、そこからこれらの言葉がどのような共通点を持ち、どのように異なるのかを示してみたい。そのことがSDGsとはいったいどのようなものであるのかを考える手掛かりになると思われる。また、昨今のコロナ禍によってSDGsの重要性が再認識されたとも言われている、この点についても検討してみたい。
これらを通じて考えてみるべきことは、中小企業を含むすべての企業の存在理由であろうと思われる。企業は何のために存在するのか、企業の社会的責任とは何かについて改めて考えてみたい。さらに、そのような考え方の変化がどのような背景から出てきたものであるのかを検討してみたい。
コメンテーター:安並潤氏(井関産業株式会社)(予定)
中西正行氏(肥銀キャピタル株式会社)
15:30~16:00 休憩
16:00-17:30
統一論題②「デジタル化と社労士の役割」(人事労務部会)
部会長挨拶:菅原由紀氏(社会保険労務士法人HRビジネスマネジメント 横浜事務所)
報告者:坂本恒夫氏(大原記念労働科学研究所所長)
テーマ:「デジタル化と社労士の役割」
概要:コロナ感染で雇用調整助成金の申請代行手数料が急増しているが、不正申請の連帯債務問題、セクハラ、マタハラの就業規則の作成・改定問題、労働保険・健康保険の申請代行業務の問題など、社労士業務は大きな転換点を迎えている。在宅ワーク問題やDXでの新たな労使問題など、喫緊の課題を社労士の方々と考えてみたい。
コメンテーター:倉田哲郎氏(倉田国際労務管理事務所)
平澤貞三氏(社会保険労務士法人 HRビジネスマネジメント)
17:30~ オンライン懇親会
*各自で飲み物等をご準備ください。
【申込・参加方法】
①今回のご参加は、正規会員の皆様に限定させて頂きます。
②ID、パスコードは、既に正規会員の皆様にメールにてお伝えしております。メールが届いていない場合、お手数おかけし大変恐縮ですが、事務局までメールにてご連絡頂きたく存じます。
③当日までに、Zoomのインストールをお願いいたします。当日は、ニックネーム等ではなく、お名前を表示してご参加くだされば幸いです。何かトラブルがあった場合でも、当日はご対応できかねます点、ご容赦ください。