第46回定例部会開催のお知らせ

第46回定例部会は、「働き方改革はどのように実践されているか」を統一テーマとして実施いたします。皆様のご参加をお待ちしております。

開催日時: 2019年7月20日(土) 10時00分開始(9時30分受付開始)
会  場: 明治大学リバティタワー14階1145教室

【報告会プログラム】
9:30~ 受付開始
10:00~10:45 朱 燁丹氏(桜美林大学大学院 博士後期課程)
「中国ベイエリア地域における産業集積の実証研究 ―杭州湾ベイエリアを中心に―」
概要:日本のベイエリア特に東京湾ベイエリアはもうすでに数十年をかけて大きく発展して、世界一流のベイエリアとされている。日本の東京湾ベイエリア産業クラスターは成熟期に入ったのである。中国のベイエリア産業クラスターは現在発展し始め、インフラ整備や国内外の交通システムの建設、サービス貿易自由化、各産業集積エリアの基本建設などまだ整っていないのは問題である。
本研究は中国のベイエリア経済を具体的に分析し、日本の成功した経験を参照して、中国ベイエリア経済発展の新たの道を見つける。その結果を通じ、中国のベイエリア産業クラスター発展の困難と問題点を探る。そこから、中国現在のベイエリア産業クラスターに対する政策を検討し、今後中国ベイエリア地域の発展貢献する戦略と提言を試み、杭州湾ベイエリアは粤港澳ベイエリアのように国家戦略として取り上げられる可能性があるかどうか、また数年後、数十年後の中国ベイエリア産業クラスターの発展に寄与できるような研究としたい。

10:45~11:30 蔡 怡氏(桜美林大学大学院 博士後期課程)
「中国における商業銀行の人的資源管理に関する一考察 ―業績評価システムと賃金制度を中心に―」
概要:本報告では中国商業銀行の人的資源管理における業績評価システムと賃金制度の発展から、人的資源管理の特徴を探ることとする。中国の商業銀行の評価システムの歴史的発展過程は「定量的評価段階」、「総合評価段階」、「パフォーマンス管理段階」に分けられている。中国の商業銀行の賃金制度は1993年以前の第一段階、1993年~2003年の第二段階、と2003年以降の第三段階という3つの段階を経ていた。

11:30~13:00 理事会(明治大学研究棟4階 第2会議室)

統一テーマ「働き方改革はどのように実践されているか」
13:00~13:45 坂本恒夫氏(明治大学)
「公益財団法人 大原記念労働科学研究所の所長に就任して―安全と衛生に配慮した労務管理―」
概要:働き方改革によって大企業の従業員は8時間労働、残業時間(月45時間、1日当たり2時間)、サービス残業なしとなった。しかし、そのしわ寄せが中小企業に付け回された。この改革をどう評価すればよいのであろうか。

13:45~14:30 岡本淑子氏(人事コンサル鯨井 代表社員)
「茨城県中小企業の人材不足への対応」
概要:茨城県の中小企業の人材不足について、少子高齢化、若者の県外流出という現象の中で、なぜ人が採れないのか、なぜ人がすぐに辞めてしまうのか。これらのことについてどのような対応をすべきなのかについて、そのポイントを解説・提言する。

14:30~14:45 休憩

14:45~18:00 「中小企業の働き方改革関連法 対応事例と今後の課題」
①倉田哲郎氏(倉田国際労務管理事務所 特定社会保険労務士)
「働き方改革総論と同一労働同一賃金について」
概要:いまなぜ働き方を変えるのか。働き方改革の議論の発端から現在に至る流れを検証し、制度改正の概要、中小企業、外資系企業での対応の実状について報告する。あわせて各論のひとつとして、同一労働同一賃金の論点とその対応についても論究する。

②菅原由紀氏(菅原由紀社会保険労務士事務所 社会保険労務士)
「年次有給休暇の年5日取得義務の実務対応事例他」
概要:中小企業が、年次有給休暇の年5日取得義務化対応の取り組みを通して、「労働日」「休日」「休暇」の定義と位置づけを再確認するなど人事労務管理を見直し、法の義務を果たすためだけではなく、従業員満足度を向上させて離職率を低下させ、優秀な人材の確保につながることをも目指した実務対応事例を紹介。

③奥田エリカ氏(社会保険労務士法人HRビジネスマネジメント 社会保険労務士)
「外資系企業による取組み-時間外労働の上限規制他」
概要: 外資系企業において、実際に取り組みが行われた事例
 ①時間外労働の上限規制の理解と対応方法(2社程度)
  海外人事における理解の難しさとシステム上での対処方法
 ②管理職を含めた労働時間管理への対応
  出退勤時間を管理するということの意味合いへの説明、面接指導等の対応
 ③勤務インターバル制度
  勤務間インターバルを採用した例と問題

④野中政宏氏(社会保険労務士事務所人事・労務リサーチ&コンサルティング 社会保険労務士)
「経営のために長時間労働是正に取り組みませんか」
概要:近年、「働き方改革」というキーワードが世間を賑わしていますが、企業を取り巻く環境が変化していることを踏まえると、今後の経営課題として長時間労働の是正に腰を据えて取り組まなければならないと考えております。今回は、長時間労働の是正は経営のためにやるべきことという観点から「長時間労働の経営に与える影響」「なぜ長時間労働になるのか」「残業を減らすにはどうすればよいのか」についてお話をしたいと思います。

18:00~ 懇親会(会場:明治大学リバティタワー17階 レストラン暁)

参加費 部会参加費1,000円 懇親会費 3,000円