今回は、農業に関する諸問題を統一テーマとし、坂本恒夫氏、小林麻美氏、野村佐智代氏、池田敬氏にそれぞれご報告・ご講演頂きます。また、本部会は坂本研究室の研究報告会と合同開催とさせて頂いております関係で、午前中には同研究室院生である趙トウキ氏、徐玉琴氏の報告も予定しております。
開催日時: 2017年1月21日(土) 11時00分開始
会 場: 明治大学リバティタワー8階1086教室
【報告会プログラム】
10:30~ 受付開始
11:00~11:45 趙トウキ氏(明治大学大学院博士前期課程)
「中国企業による農業ビジネスの海外展開」
概要:近年、中国からの海外直接投資額を見ると、自然、資源から農業ビジネスへ投資をシフトしている。本報告では、中国における農業ビジネス環境の問題点と、海外で垂直統合による農業ビジネスを展開する中国企業の事例を報告する。
11:45~12:30 徐玉琴氏(明治大学大学院博士後期課程)
「製薬会社における農業ソリューション~バイエル社のクロップ・サイエンス事業の事例から~」
概要:近年、農業経営を支援する農業ソリューション事業に参入する企業が増加しつつある。本報告では、種子や農薬を扱う製薬会社における農業ソリューションが社会、農業経営、企業業績にどのような影響を与えているのかについて分析する。
12:30~14:00 昼食休憩 *近隣のレストランをご利用ください。
14:00~14:50 坂本恒夫氏(明治大学)
「植物工場とは何であったのか」
概要:植物工場の歴史は長い。植物工場が登場した意味は何であったのだろうか。世界の農業にどのような影響を与えたのだろうか。また、日本の農業にはどのような影響を与えたのだろうか。大型研究の終わる現在、日本の農業の現在と将来を考え、植物工場の存在意義を問う。
14:50~15:40 小林麻美氏(明治大学大学院博士後期課程)
「共通価値の創造とアグリビジネス」
概要:現在では、企業価値と社会的価値の同時創造が必要になっている。社会的価値を生み出す事例としてアグリビジネスを取り上げ、今日における社会的価値の創造とは何かについて報告する。
15:40~16:00 休憩
16:00~16:50 野村佐智代氏(創価大学)
「気候変動適応ビジネスと農業」
概要:歴史的な合意と言われたパリ協定の締結から1年が経ち、農業の世界でも温暖化対応の動きが加速してきています。本報告では、日本の農業における温暖化適応の事例と共に、ネスレなど欧州の食品メーカーが先導する農業に焦点をあてた温暖化適応ビジネスについてお話します。
16:50~17:50 池田敬氏(明治大学 農学部)
「経営学と農学の協業について」
概要:近年、農業への異業種参入が見られるようになってきましたが、ビジネスと農作物生産との乖離により、よい結果とならない例が散見されます。植物工場を例にして農学側からその原因を問題提起し、なぜ経営学と農学が協業する必要があるのかをお話をさせて頂きたいと存じます。
18:00~ 懇親会(会場:近隣のレストランを予定しております)
*今回は坂本研究室の研究発表会と兼ねて実施いたします。
参加費 部会参加費1,000円 懇親会費 実費
申込方法 事務局までお問い合わせください